ほほえみ10月号
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Special edition朝晩の冷え込みが強くなる春や秋には、喘息の発作が増えると言われています。今回は、大人でも発症することの多い喘息について、呼吸器内科部長 小林誠一医師が解説いたします。■■気管支喘息(喘息)とは治療 喘息は子どもに多いと思われがちですが、成人でも中高年から発症する人が多い病気です。喘息の症状は、咳や痰、息苦しさに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)など様々ですが、自然に良くなることもあり見過ごされることも少なくありません。 喘息の患者さんは、症状がないときも常に気道に炎症がおきており、健康な人と比べて気道が狭く空気が通りにくい状態となっています。炎症がおきている気道はとても敏感であり、風邪をひいたり、ホコリやタバコの煙を吸ったり、あるいはストレスなどのわずかな刺激でも狭くなり、痰などが増え呼吸が苦しくなる状態(喘息発作)が起きてしまいます。 発作を起こさないよう慢性の気道炎症を抑えることが重要です。薬物治療の基本は吸入ステロイド薬です。携帯できる小さな器具に薬が充填されており、1日に2回(または1回)吸入をします。きちんと吸入しないと薬の効果があらわれませんので、きちんとした吸入の仕方を学ぶことが重要です。 中には、定期治療をせずに発作止めの薬を何度も使用する患者さんが時々いますが、発作止めを連用していると、発作止めが効かなくなり致命的になる恐れがあります。喘息を原因に亡くなる患者さんは、年間約2,000人にもおよびます。喘息死を予防するためにも、きちんと定期治療を受けることが重要です。 また、喘息が悪化するような要因を取り除くことも重要お医者さんから健康を学ぼう! 〈特集〉子どもだけじゃない!?大人にも多い「喘息」ぜんそく

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