ほほえみ12月号
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TOPICS病気の原因を正確に解明し、今後の医療発展の手助けとなる正しいご理解をお願いします監修:内科系WG、文責:腎臓内科副部長 長澤 将人はどうして亡くなりますか?病院ではもちろん、「病気で亡くなる」という事がほとんどです。でも病気で亡くなるという事はどういうことでしょう?実は我々もあまり分かりません。例えば、腎不全で亡くなる方がいます。でも、実際に腎臓が機能しない方にも透析をしながら生活している方はたくさんいらっしゃるので、腎臓が悪くなって亡くなった方については、腎臓が悪いことが他の臓器(例えば心臓など)にどのように影響したかを検討する必要があります。ご遺体から丁寧に各臓器を取り出したら、肉眼的な観察や顕微鏡的な観察を行い、どのような歴史が身体に刻まれているかの逐一検証します。そして病態を解明し、より正確な病態の解釈をすることが、これからの患者さんに対するより適切な治療法の選択に役立ちます。そもそも病理解剖とは?~病気の原因を明らかにして、今後の治療法の選択肢を広げる~“病理解剖”これを明らかにするのが病理解剖です近年、超高齢化が進むとともに医学もどんどん進歩し、新しい薬がたくさん出てきました。20年前では考えられなかったような、「高齢者の身体がどうなっているのか?」、「新しい薬がどのように効いて、一方で、外見にあらわれない副作用はあったのか?」などを検証する必要があります。もちろん、「わざわざ、臓器を取り出さなくても…」と思う方が多いと思います。確かに、CTやMRIなどの画像検査は格段に進んでいますが、その素晴らしい技術も実際の臓器の病変と照らし合わせることができなければ進歩することができません。我々が親、父母、祖父母から命を大切に繋いできてもらい、その命を子、孫と引き継いでいく上で病気と向き合うのは宿命です。その宿命に対峙するための知見を蓄積していくのも大事な事だと考えています。ぜひ皆様も、病理解剖について正しい理解とご協力をお願い申し上げます。病理解剖の意義病気と向き合うために。ご協力をお願い申し上げます。

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