ほほえみ8月号
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地域ともにともにとに連載〈第9回〉未成年者の喫煙を防ぐ“防煙講習”みなさん、「防煙」と聞くと何を思い浮かべますか。ここでお話しする「防煙」は火災予防運動ではありません。そちらも重要ですが、私たちが行っている「防煙講習」はタバコの煙による健康被害を防ぐための活動です。2008年から講習を開始し、現在まで県内の学校などに128回の講習を実施してきました。今回はこの息の長い取組みをご紹介します。この講習では、当院の呼吸器内科の医師と赤十字活動を担当する看護師・保健師らが、幼稚園や小学校、高校、大学などにお邪魔してタバコの害について授業をします。「タバコ病」ともよばれるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺が壊れるため、生涯にわたって息切れがしたり呼吸が苦しくなることがあります。タバコは肺がんや気管支喘息など今の医学では治すのが難しい病気の原因となり、心臓病や血管の病気など全身に害を及ぼします。この講習ではそのことを、ショッキングな映像やデータをお見せしながら伝えます。時にはタバコを煎じた汁によってミミズがまっすぐに硬直する実験などを行い、ニコチンの血管への影響などを鮮烈に感じていただいています。無料で伺いますので、興味をお持ちの学校はぜひご用命ください。防煙講習を通して、タバコを正しく怖がってもらいたい石巻周辺は喫煙に寛容な土地柄です。海や畑の仕事の合間に休憩することを年配の方は“タバコする”と呼ぶほど、タバコを吸ってリラックスという文化があるようです。しかし生活に身近なタバコゆえ、それによって肺の病気も多く生じます。そこで「未成年者がタバコを吸わないようになれば、将来、病気に苦しむ方も減らせるのではないか」と思い、この活動を始めました。防煙講習を始めたきっかけ ~「リラックス=タバコ」という習慣~▲タバコの害について、分かりやすく授業するよう心がけています。

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