ほほえみ6月号
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Special editionお医者さんから健康を学ぼう! 〈特集〉今年ドラマでも取り上げられた「病理医」。みなさん、病理部の人がどんな仕事をしているかご存知ですか。実は、病理医の「病理判断」というものが、治療方針などを決めるにあたってとても重要な役割を果たしているのです。そこで、今回は当院の病理部長 板倉医師に病理の仕事について詳しく解説していただきます。わたくし、「病理医」をしております「顕微鏡で見る」といっても、患者様から採られた材料をそのまま顕微鏡で見るわけにはいきません。材料をいくつかの工程を経て、顕微鏡で見ることのできる標本にするのが病理部です。現在病理部は、病理医2名、実際に標本を作製する臨床検査技師5名からなっています。同じ臨床検査技師でも病理は専門性が高いので、5名のうち3名が認定病理検査技師の資格を持っています。より正確な診断にはより美しい標本が必要で、そのためには優秀なスタッフの力がとても大切です。病理部のお仕事担当している病棟?ありません。外来日?ありません。診察する患者さん?いません。医者のシンボル?!である白衣も普段は着ていないし、ステト(聴診器)も持っていません。では毎日何をしているかというと、ほぼひたすら顕微鏡をのぞいています。顕微鏡のステージの上には、各科の先生方が患者さんの体から採ってきた組織や細胞が、スライドグラスにのって、診断を待っています。顕微鏡で見て、その組織や細胞の形から、病気の性質や種類を決めていくのが「病理診断」です。各科の先生方がいろいろな検査でつけるのが臨床診断ですが、がんなど病気の最終診断はこの顕微鏡による「病理診断」によって決まります。そして、この「病理診断」を基に、治療方針や予後が決まりますので、病理は医療の中では大変重要な位置を占めています。患者様には直接お目にかかりませんが、各科の先生方と協力し合うことで、患者様に貢献するのが、わたくし達病理医の責務です。細胞レベルから病気の原因を調べます!縁の下の力持ち「病理の仕事」をご紹介医師不足なのは病理医も同じで、病理専門医という資格を持っている医師は日本全体で2292名(日本病理学会、2016年4月1日現在)しかおりません。

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